読書『 仕事で成長したい5%の日本人へ』Ⅳ

誰かに憧れて、誰かになりたいと思って多くを犠牲にしていた。大切なものを見失っていたんだよね。

~イギリス人にとって一番重要なものを問うたら、ほとんどすべてのイギリス人が、「ユーモア」と答えた。ヨーロッパの人を見ていると、ユーモアがない人は、知的キャパシティや知的好奇心が小さい人だという共通認識があるような気がします。要は、そういうことを可能にする「心の余裕」が重んじられているということ。~

私は「これだけはきちんとやっているんだからもうそれでいいでしょ」という思考や態度をとってしまうことがある。割り切ってシャットダウンしてしまうのだ。そうではない、ゆとりや余裕を作ってみせることが大切なのだ。その一つがユーモア。それは、『残業ゼロ』『デッドライン』の吉越浩一郎氏も主張していた。

~ヨーロッパ人はバカンスの間にとにかく遊びまくるのです。遊んで、遊んで、遊びまくることで完全に仕事を切り離し、精神的な充電をはかっているのじゃないか。仕事のことは一切忘れるというのがバカンスですから。~

我が国は労働時間が長い。しかしヨーロッパは、労働時間も短く、生産性も高く、結果も残している。私はかの国のライフスタイルに憧れる。

~バカンスに仕事を持ち込むというのは「能力がない」ということを表立って行っているようなものだということを知りました。「個人で生きる」ということが心の原点にあるのでしょう。個人としての生活をエンジョイしたいという思いが強い。~

私が言うことではないだろうが、勤務時間外に仕事をするというのは「能力がない」ことを示しているようなものだと思う。そして我が国は仕事は「組織」で成り立っている。職域もあいまいである。「ワンチーム」なる恐ろしい言葉も流行した。仕事が終わっても組織の一員という意識から解放されないのは気の毒だ。