読書『デッドライン仕事術』Ⅴ

私も仕事で手を抜いているつもりは全くない。そう見えないかもしれないけど。

「ライフ」は大事にしなければならないが、だからといってワークで手を抜いていいというわけではない。仕事で良い結果を出せない人間は「いい人」なのだ。「人間性」ぐらいしかアピールできるものはないだろう。「仕事はできないけどいい奴だ」と評価されることで、何とかバランスを保つことができるわけだ。~

仕事で良い結果が出なければ「いい人」とさえ思われないとも思う。ところで自分にとって「良い結果」とは何だろうか。クラスの子が学力や生活力を身につけ、人間的に成長することだろうか。一年という短い期間ではその結果はよくわからないし、たとえ私がかかわった一年、大きく成長したととしても、その次の年はどうなるか分からない。結果という点からすると教師とは曖昧な職業だと感じる。

ちなみに教師とは「人間性」が大きく出る職業だ。「人間性」で仕事をしていると言っても過言ではないだろう。教師の仕事内容と人間性は乖離していない。仕事が出来なければ、人間性も疑われるかもしれない、というと言い過ぎだろうか。

~リーダーに求められる資質は「ユーモアのセンス」である。一緒に笑った人間同士というのは、それだけで同じ釜の飯を食ったような仲間意識を持てるものだ。ユーモアは部下たちが「心地よい体験」を共有して連帯感を持てるようにするための道具なのだ。リーダー自身も、部下が親しみを感じられるような存在になるに越したことはない。~

「ユーモア」。自分にとって永遠のテーマだと思う。どうしても私はまじめにきっちりとやろうとしてしまう。いわゆる「遊び」が作れない。ユーモアを意識すると「ふざけ」に傾いてしまう恐れがあるのだ。子どもをフッと笑わせられる。締めるところはキュッと締める。それが自分の憧れだ。(R3.7.16記)