読書『〇に近い△を生きる』Ⅶ

まだまだ「別解」についての言葉がある。

~人間が生きていくうえでみんなと違うことをする「別解」という勇気が大切。~

「別解」を見つけてもそれを実行する勇気も必要なのだ。

~「世界のどこかで誰かが不正な目に遭っているとき、それを感じることができるようになりなさい。それが革命家として最も素晴らしい性質だ」(チェ・ゲバラ)~

~「別解力」を養っていくためには「見て見ぬふりをしない」ということはとても大切なこと。~

~チェは人を愛する才能にあふれていた。「別解力」を磨くためには人を愛する力が必要なのだ。~

ここでチェ・ゲバラが出てくる。キューバの革命家である。少し前に『エルネスト』という映画を観て、チェ・ゲバラのTシャツを買ったのだ。あるテレビ番組で、ゲバラのTシャツを着ている一般人に「その人がどんな人か知っていますか」と聞き、正しく答えられるかどうか、なんてことをやっていた。

革命家だけなら「カッコよさ」で終わってしまう。だが彼は「愛の人」だったのだ。人を愛する力が、不正な目に遭っている誰かに思いをはせることにつながるのだろう。その深さが「見て見ぬふりをしない」態度にもなるのだろう。

革命なんて「カッコよさ」だけではできない。愛の深さゆえの革命なのだ。革命は「別解」だったのかもしれない。