映画『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』

ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶 (2019) 監督 太田隆文

近くでランチを食べて、またミニシアターへ。太平洋戦争というと、どうしても原爆関係が多くなる。沖縄戦については、知らないことも多い。歴史の勉強にもなるなと思いつつ観賞する。

「知られざる悲しみ」がつくられた原因は何か。日本はアメリカとの戦いで敗戦濃厚だったのだ。このままではやがて日本本土の決戦となる。そこで、沖縄での戦いを「時間稼ぎ」としたのだ。沖縄は、日本の「防波堤」だったのだ。

また、日本軍は、住民を守らなかったのだ。沖縄の人々も「防波堤」にしたのだ。それだけではない。当時の「皇民化教育」も問題なのだ。教育という営みは、ある意味恐ろしくて危険だ。そして、「一心」という言葉が気になった。「心を一つに」という意味だ。一見、感じのいい言葉だが、心を一つにするということは恐ろしいことではないだろうか。

戦後の教育は、皇民化教育を反面教師にしていると思うが、今の教育も本当に大丈夫だろうか。教育に携わる者として考えさせられた。愚かな戦争を行わないためにも、観ておくべき映画です。