読書『 ゾウの時間 ネズミの時間』(本川達雄)

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書) 1992/8/1 本川 達雄 (著)

「生物」とか「科学」とか、私から一番縁遠い分野だ。とても人気のある本らしい。

~日本人はおおよそ標準代謝量の倍の食料を消費していると言っていい。~

ああ、やっぱりな。要するに日本人は食べすぎなのだ。食べたいだけ食べておいて、肥満予防とかダイエットとか、おかしな話である。

だが、消費という点からすると、そんなに大きな買い物をしようとも思わないし、「食」くらいしか楽しみがないんだよね。だけど、我が国も、いつか食べるものに困るときが来る気がする。やはり少しずつ食べすぎを減らしていく国策を考えるべきだと思う。

~4400ワットが日本人の平均的なエネルギー消費量である。体重は43t、つまりゾウのサイズとなる。エネルギー消費の上から見れば、現代人はかくも巨大な生き物になってしまったのだ。~

食べ物だけではない、たくさんのエネルギーで我々の生活が成り立っている。まさに消費社会だ。たくさん消費することで経済が回っていくということもあるのだろう。だが、人間には身の丈に合った生活の仕方があるのだろうな。やはり人間が傲慢になっているともいえるな。