映画『コリーニ事件』

コリーニ事件 (2019)THE COLLINI CASE 監督 マルコ・クロイツパイントナー

隣市のミニシアターで観賞。来週からいよいよ仕事。ゆく夏を惜しむかのように映画館へ向かった。なんとも地味な題名だが、評価がよかったので選ぶ。

「これはおもしろい!」法廷モノのストーリーなのだが、実に重厚なのだ。得体は知れないが、厳かなモノと向かい合っている気分になる。その厳かなモノというのが「国家の不祥事」とまでしか言えないが。

新米の弁護士が、人種の違いも乗り越えて活躍する。やはり業績って年齢とか経験とかは関係ないのだな。大切なのは、熱意と責任感だ。そして、家族という絆は本当に大切なのだ。それを引きちぎることが絶対にあってはならない。

最後のシーンで心を打たれ、号泣の気分になってしまった。被告人役の俳優も存在感があっていい。こんないい映画が話題に上らないのが本当に不思議だ。上映劇場は少ないと思うけど観てほしい。お勧めです。