読書『静思のすすめ』Ⅲ

評価、不幸せの条件という言葉が目についた。

~人は良い評価が欲しくて仕方ないのです。評価が得られないとなると評価しないお前が悪いと逆恨みする。そして自分を評価しないような社会が悪い、という心が生じるのです。~

まさに自分だ。自分はよい評価が欲しくて仕方なかった。認められたくて仕方なかった。だから(おそらく)人より何倍も努力した。そんな努力する自分に酔っていたところもある。

~誰にでも思わぬ失敗に見舞われることはあります。そのときになるべく早く真実を報告して対処できるかどうか。自分の評価が下がることを恐れて保身に走るのは不幸せの条件の一つです。~

~焦りのない人はいないと思います。しかし程々にしておかないと自滅への要因となってしまいます。「焦り」こそ不幸せの条件の一つです。~

そして自分の評価が下がることも恐れていた。

~私はその時自分を「絶対」だと信じていました。常に「アイマスト」(~しなくてはならないんだ)と追い込んでいた。人より頑張らねばならない。人がやるより評価が高くなくてはならない。そう思い込んで自分で自分を孤立させていたのです。~

本当に自分のことを言っているようだ。

では筆者はどう対処したのか。

~「アイウィッシュ」(できれば~だといいなあ)という心の働かせ方を覚えたのです。断定形に対して願望形。だから望んだものがすべてできなくてもいいのです。この考え方は自分の心を楽にしてくれました。心に余裕を持つことの大切さを学んだのです。~

私も以前ほどではないと思うが、それでもなかなか「アイマスト」が抜けきれない。「アイウィッシュ」になりきれない。評価なんて欲してないんだけど、自分が自分を評価しようとしてしまう。自分が勝手に高みを見つけて焦ってしまう。もっともっと余裕を持つべきなのに。