読書『アサーション入門』Ⅲ

 

次は「思い通りならないとき」の対処法だ。教師は子ども相手だから、何でも思い通りになって当たり前と思ってしまう。(もちろん自分のことだ。)思い通りにならないと苛立ってしまう。そして、そんな場面を同僚に見られると恥ずかしく思ってしまう。

~自分の考え方を変えるとすれば方法は2つあります。「人はそれぞれ異なる考え方をしているので、自分の思い通りに動くことはないと認め、自分と異なる相手の考え方を理解しようとすることです。そのうえでできることは、苛立つのではなく、具体的に変わってほしいことを相手にていねいに頼むことです。」~

子どもは先生の言うことを聞くもの、という固定した考えがある。それにはみ出すことは悪だという決めつけがある。相手の考え方を理解し、ていねいに頼む、まずやってみよう。

~もう一つの方法は、感情は何かに触発されて起こっていますが、その感情は自分のものだと受け止めることです。つまり、「感情は自分が起こしているのであって、相手のせいで起こっているわけではない」のです。あることに対する自分の心の中の感情は、自分が起こしているのであって、きわめて個別的だということです。~

よく、「相手が自分を怒らせた」と思いがちだ。でも、相手からすると「勝手に怒っている」ということだ。教師が、変な責任感、プライドに支配されてしまっているのだ。

感情は私的なもの、個別的なものだということだ。