映画『ミュジコフィリア (2021)』

ミュジコフィリア (2021) 監督 谷口正晃

3連休の中日。結構な時間を使いカードの不正請求問題に対応。いつも通り自転車でミニシアターに向かうも、ペダルを漕ぐたびに不穏な音が鳴り続けた。故障の前触れかと思いつつも引き返せずにそのままたどり着く。途中、コンビニでコーヒーとハンバーガーで腹を満たす。

本作は漫画を原作にしたそうだ。予告編を観て興味がわき、高評価なので鑑賞を決定。しかし、期待外れだった。「現代音楽」という物語の入りとしては面白かった。だが物語が進むにつれ、違和感、引っかかる部分が増えていった。

「松本はピアノ科なのになぜ歌を歌うのか」「井之脇と山崎は仲が良かったのになぜ喧嘩別れしたのか」「あの父親は学長(?)としてふさわしいのか」「山崎はなぜ自分の失態を井之脇のせいにするのか」などなどである。

きっとこれは原作を映画をするにあたり時間的な制約もあり、それぞれのキャラクターを描き切れていないということもあるのだろう。この映画の主題も、現代音楽あり、恋愛あり、異母兄弟の確執ありで絞り切れなかったのではないだろうか。

朝からあまり良き日ではなかったのだが、シアターを出たとき、座禅でよくご一緒させていただく方と偶然出会い、言葉を交わした。それが収穫だ。なお、くだんの自転車は入院する羽目になった。(R4.1/9記)