映画『恋する寄生虫 (2021)』

恋する寄生虫 (2021)  監督 柿本ケンサク

『モスル』が終わりコーヒーチェーン店で休憩。半券見せれば粗品がもらえるのだ。本作の狙いはずばり、ヒロインの小松菜奈である。『閉鎖病棟』『恋は雨上がりのように』『坂道のアポロン』などを観てわりと好きな女優である。

潔癖症の青年と視線恐怖症の女子高生。私は病気というより障害と理解したが、それぞれの病状がその人目線で描かれていて興味を強く引いた。仕事柄、それに類するであろうことに接しているので、余計に共感を覚えた。

だが、「ん?」という展開になる。表題「寄生虫」がかかわることになるのだが、この物語は現実なのか、ファンタジーなのかという疑念が持ち上がってきた。ちょっと自分が思い描いていたのとは違うな。生きづらさを抱えた二人の純愛物語だとばかり思っていたのだが。

まあ、そう大きな期待を寄せるのはやめておこう。小松菜奈はやはり輝いていた。(R3.11/22記)