読書『一気に通読できる完訳「論語」』Ⅳ

指導者というのも多く出てくる。指導者特集2回目だ。

~指導者たる者は、弁舌さわやかでなくてもよいから、行動は機敏であってもらいたいものだな。~

私も以前は上手に話そうとかしていたけど、最近は意識しなくなった。それよりも行動だよね。

~指導者たらんとする者は、幅広く書物を読んで、その内容を礼儀のフルイにかけて実行することだ。そうすれば誤りを犯さずにすむものだよ。~

私は、以前は教育書しか読まなかった。本棚も教育書であふれていた。今思うと、それはよくないことだったと思う。教育書の内容に振り回され、いろんな実践に手を出しすぎ、自分に合った方法がわからなくなる。また、教育書通りにやってうまくいかないときに、それを子どものせいにしてしまう。教育書というのは意外に役立たないものなのだ。もう一切、教育書は読まなくなった。今、まさに幅広く、100円程度の古本の新書ばかりを読んでいる。

礼儀とは「人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式。特に、敬意を表す作法」とあった。それをフルイにかける。もしかしたら、教育書だって、礼儀というフルイにかけていればよかったのかもしれない、とふと思った。

~よき指導者というのは、心配したり、恐れたりしない、心の安泰な人のことだ。心配も恐れもないということは、自らの行動を振り返って疚しいところがまったくないということだろう。~

~よきリーダーは人の美点や長所を伸ばして使い、人の汚点や欠点を縮小する手助けをする。~

自らの行動を振り返って疚しいところがない、か。ううん、まだまだですね。