読書『一気に通読できる完訳「論語」』Ⅲ

「思いやり」多いな。

~では思いやり深い態度とは?「人が尻込みすることを進んで行い、利害を考えるのを二の次にする態度さ」~

他人がやりたがらない仕事を進んですること、自分の利益だけを優先しないこと。言い換えれば、自らを犠牲にしても人を楽させてやること、欲張らないことか。

~智恵のある者は自らを楽しませるが、思いやり深い者は周囲の者までも楽しませ幸せにするものだよ~

~「自分が立身出世をしたければ、まず人を先に出世させよ。自分が成功したければ、人を先に成功させよ」人のために地道な力添えをするのが真に思いやり深い行為というべきものなんだぞ。~

私は以前、自分を前面に押し出すことを考えていた。「いい授業ができる先生、と認められたい」「クラスを上手にまとめる先生、と言われたい」そんなふうにばかり思っていた。「人のために」という思いが根底になかったのだ。自分のことばかり考えていては思いやり深さなど、みじんもない。

~正義の実現を目指し、道徳を身につけ、思いやりの心をもち、学問やスポーツを楽しむ。せっかく人と生まれたからにはそんな日常をすごしてもらいたいもんだよね。~

まずは自分を捨てること。それが思いやり深さへの第一歩なのだ。