読書8-16『文明としての教育』Ⅸ

今日も割り振りをとって早めに職場を脱出。カフェに寄り、久しぶりにシフォンケーキを注文して、読書に耽る。ぜいたくな時間を過ごさせてもらう。

~私自身が問題に感じているのは中学校の段階です。子どもの悩みが表面化する時代であるにもかかわらず、学校の対応が十分であるとは言えません。~

~中学段階において、この「部活」指導こそサービスとしての教育の最たるものでしょうが、これが先生の過重な負担になっていることは否めません。~

先日、新聞である記事をみつけた。「公立学校の教員採用試験の志願者が減り、学生が教職を敬遠するのはなぜか」というものだ。そこで、教職が厳しい職と言われる理由として「労働時間が長い」「残業代が出ない、給料が安い」「部活動指導」が上位を占めている。部活動指導が、教員のなり手を減らしているのだ。

~私はこういうサービス教育こそ学校の外に出して、社会全体の教育能力にゆだねるべきだと考えています。~

わが市でも、部活動の外部講師を募集することで、休日の部活動指導の負担を減らそうとしている。なんと我々小学校教員も募集の対象になっている。休日の部活動指導がなくなったとしても、平日の部活動には手を付けていない。部活動の顧問になれば、勤務終了時間を越えても指導をせねばならず、使用者は公然とタダ働きをさせている。まさにサービスである。「教育」という言葉は恐ろしい。スポーツ、食事、なんでもかんでも全てを呑み込み、総動員させてしまうのだから。(R5.11/8記)