読書『こんなリーダーになりたい』Ⅴ

今回は西郷隆盛だ。

~人間は天地自然、大宇宙の一部として存在しているのであって、そこから離れて独立していない。自分の身体は天の命を受けてこの世に生まれたもので、死生の権利は天にある。素直に天の命を受けるべきだという。~

命とは、使命と置き換えてもいいだろう。「天地自然、大宇宙」を意識できるところからすごい。「人を相手にせず、天を相手にせよ」とも言っている。そもそも向き合い方から違う。他者意識とか、思いやりとかとは別次元なのかもしれない。

~「こうして自分一人が生き残ったのは、まだ自分にはやり残した使命があるからだ。だからこうして天によって命を助けられたのだ。」ということに思い至る。自分が天によって生かされているという、天命への信仰に目覚めたのだ。~

やはり土門やマザー・テレサに通じるもの、信仰がある。「生きている」のではない、「生かされている」のだ。努めてそうありたいとは思うのだが、すぐに自分の欲やわがままが出てしまう。

~人間としての気高さや美しさが入っていないからではないか。またあまりに情報過多で落ち着いて本を読まない、落ち着いて自分の人生を洞察しない、忙しすぎてじっくり自分や社会を見直す時間が無いということも大きい。~

私は仕事に心を奪われるような生活とは縁を切った。本を読もう。そして、この場で自分や社会を見直していこう。