映画『星屑の町』

星屑の町 (2019) 監督 杉山泰一

わが県に独自の緊急事態宣言が出される前日に鑑賞。緊急事態宣言が出されれば、映画館も営業中止になるのではという不安から「観られるうちに観ておけ」となった。

観ようとした動機ははっきりしない。平日夕方からの上映だったこと、そしてなんとなく惹かれたのはやはり私が昭和の人間だからだろう。昭和臭プンプンの映画だ。何の変哲もない作品だ。しかし、どことなく温かいのだ。安心して流れに身を任せていられる。

能年玲奈が新境地を出そうと頑張っている。彼女の存在感はたしかに認める。でも、彼女はムード歌謡にはマッチしない。平手友梨奈がやっていたらどうだろうな。大平サブローコント赤信号など、なつかしの面々にも会える。自分も、あれくらいの歳になっても歌を歌っていたいなあ。何より戸田恵子の歌唱力に感服。中高年なら楽しめる映画です。