読書『愛に生きる』Ⅴ

著者の主張の一つに「実行する」「行動する」がある。それも「今すぐに」なのだ。

~実行する能力を身につける―これはあらゆるひとにとって、この人生のいちばんだいじなことではないかと思います。人生の成功も失敗も、実にこの一つにかかっている。実行する習慣を身につける―この、いうはやすく行うことの困難なことを、今日ただいまから実行することです。~

言葉でもない。思考でもない。行動に移すことが大事だと思う。

~わたしたちはみんな生まれつきだとあきらめることなく、それぞれに努力すれば、望ましいひとになりうるし、能力を獲得できるということをわかっていただけたはずです。―それならば、あすといわず、今日ただいまから、そのことをあなたの行動に移してください。それはあなたの生活の喜びとなります。~

先日、会議があってある人が資料を配っていた。私の眼前で、若い先生が「半分配りましょうか」と申し出た。先を越された形になったことを少々悔いている。

私も、「動ける体」でありたいと意識している。なかなか、尻が上がらないときがある。

~わたしはすべてのひとに友情と尊敬をいだきます。ことに幼い子供たちに対して、友情と尊敬をいだかずに接することができません。そしてこの地上に生まれるすべての子どもがみんなよい人間に、しあわせなひとに、好ましい能力のひとになるように、―という祈りの心がいっぱいで、今日の私は生きております。~

著者こそ真の教育者だと思う。この人はどのようにして、すべての人への友情と尊敬を勝ち取ったのだろうか。私はこの本でようやくその大切さに気付いた。勝ち取れない私はせめて、それを意識したい。

テクニックではないのだ。子どもたちに対する友情と尊敬がなければならない。