読書『君たちはどう生きるか』Ⅱ

 

なぜ学ばなくてはならないのか。

~だからぼくたちは、できるだけ学問をおさめて、今までの人類の経験からおそわらなければならない。…人類が今日まで進歩してきて、まだ解くことができないでいる問題のために骨をおらなくてはうそだ。~

とても説得力がある。

~自分の人間としての値打ちに、本当の自信を持っている人だったら、境遇がちっとやそっとどうなっても、ちゃんと落ち着いて生きていられるはずなんだ。~

私は、つまらないことでくよくよと悩んでいた。しかし、これを読むと、そんなこと、人間としての値打ちとは全然関係ない。

~いつでも、自分の人間としての値打ちに、しっかりと目を付けて生きていかなければならない。貧しいことに引け目を感じるようなうちはまだまだ人間としてだめなんだ。~

貧しいことだけではない。醜いこと、弱いこと、劣っていること、そういったことにも引け目を感じていてはだめだ。自分の人間としての値打ちは何だろうか。きっとあるはずだ。それに自信を持つのだ。なんと勇気づけられることか。