迷わない。 (文春新書) 2013/12/20 櫻井 よしこ (著)
ジャーナリストである著者の自叙伝のようなもの。自身の半生を振り返りながら、人生の諸問題を語っている。
~そして時々、確認したくなります。自分の胸の内に、静かな闘志の炎は残っているか、と。何を相手に、何のために闘うのか。…自分が信ずる者のために闘うのです。~
かっこいいですね。
評価、過小評価という言葉が目についた。
~自分に合う仕事がないと不満を言うことが多いとしたら、それは自分の能力や才能を過小評価し、同時に自分の周りにあるチャンスを見逃していることが理由だと思います。~
~プライドが傷つくというのも、自分に対する過小評価ではないでしょうか。自分のプライドはこんな小さなことで傷つくはずがない、もっと大事なことにプライドを懸ける、私はもっと大きな人間なのだと自分に言い聞かせてみましょう。~
~「他人の評価を変えることはできないけれど、あなたには自分を証明することができます。他人の評価に気を取られる必要はありませんよ」~
著者の経歴に「ベトナム・ハノイで生まれて…、高校卒業後にはハワイ大学へ。」とある。
著者の生まれ育った環境が国際的だったというのは大きい。日本人は得てして自分を過小評価してしまいがちだ。そして他人からの評価を気にしすぎだ。著者からすれば、そんな日本人を見て歯がゆく思うのだろうな。
それを脱するポイントが「自分に言い聞かせる」ことなのだろうな。最初の引用にも共通している。