読書『人生の逃げ場』Ⅶ

 

人生には逃げ場がある。逃げてから、どう過ごすのか。

ー60歳を過ぎてからは「次の世代に豊かな生き方をしてもらうために、自分はどんな手本を示せるか」を意識しながら生きてほしいと思うのです。ー

まだ60でもないが、こう考えることは大切だと思う。そしてまずは自分自身が豊かに生きなくてはならない。

ーその人が心の底から湧き上がってくる根源的(オリジナル)な感情とともにそう思っているのならばその思いはオリジナルなものです。その人は自分のオリジナルな思いに基づいて考え行動している交換不可能な存在であると言えます。ー

「根源的」「交換不可能」がキーワードだ。

ー「自分の根源から湧き出た欲求や価値観」を選び取ろうとすることが大事です。「これは本当に自分がやりたいことなのか」「自分が求めていることなのか」「これを実現すれば自分の達成感が得られるのか」「幸せになれるのか」を常に自分自身に問いかけるのです。ー

ちなみに私は自分自身に問いかけるのが苦手だ。それだけ自分を客観視することが苦手なのだろう。

ー自分もまた自分と関わりのある人たちを交換不可能な存在として大切に思いながら接することが不可欠になります。ー

ー自分はその人に対して交換不可能な存在として接し続けます。その人が持っている固有の喜びや怒りや悲しみに寄り添います。自分は決して切り捨てる側には回りません。この姿勢を貫き続けることが自分の人生を豊かで幸福なものにします。その人の見方や考え方の幅を広げ、今の時代の成果重視、効率重視の価値観からの脱却を可能にします。そして自分と関わる周りの人の人生を豊かで幸福なものにします。ー

「人生を豊かで幸福なものにします」って、言い切っているけど、信じたくなるから不思議だ。

もう、他人の顔色を窺おうとしない。他人から嫌われたってかまわない。自分の根源の思いや欲求に従おう。そしてそのかわり、他人の根源も大切にしよう。