読書『人生の逃げ場』Ⅳ

 

子育てについてふれている。

ー子どもにとって家庭は、その子が持っている様々な良さを求めてもらえる場所であるはずです。ただその子が存在していることを認めてあげる。それによって子どもは、「自分は勉強はできないけれども、ちゃんと存在価値はあるんだ」と自己肯定感を高めていくことが可能になります。ー

今、あらためて思う。「自己肯定感を育てる主な場は家庭だ」と。教育研究の場で「子どもの自己肯定感を育てるナンチャラ」などと、いうのは本意ではない。義務教育が始まる前から、家庭で自己肯定感を育んでおくべきなのだ。学校での学習指導や人間関係などの困難からもゆるぎない自己肯定感は、本来、家庭で育てられるべきなのだ。

ー私は、子育てで一番大事なのは、「生きることって楽しい」と心から感じながら生きていける子どもを育てることだと思っています。親が人生を楽しみながら生きていることができていないと、子どももまた、「生きることって楽しいんだな」と思って生きていくことはできません。ー

これまた我が意を得たり。私はもう「やれ百ます計算、やれ4つの授業形態…」などの子どもの学力形成には何の興味もない。教育研究サークルとも縁を切った。

私が子どもに手品を見せたり、けん玉をやって見せたりするのは、子どもに「遊び」を知ってほしいからだ。遊べる子どもになってほしい。遊びを知って、人生を楽しめるきっかけになってくれたらいい。