著者の、運をためる、という発想は独特だと思う。
ーなにかちょっとでもつらいこと、苦労することがやってきたとき、確実に運はたまっています。誰にも仕返ししないで耐えていれば運はたまっていきます。ー
ーがっついている人は運に見放されます。ー
ー無駄にこそ価値がある。人がやらないことに運が来るんだ。ー
だが、不思議と勇気づけられる自分がいる。
ーアウトになったって、クビになるわけじゃないし、また打席はまわってくるんだから、自分の才能を疑ったり怒ったりしないで「運を貯金した」と思った方がいいの。ー
また、アウトは失敗、打席はチャンスに置き換えられよう。「運を貯金した」。もっと前に、この発想と出会っていたらなあ。
ーお金より運をためる方がずっと豊かに暮らせますよ。ー
あくせく金をためて運を逃していることもあったんだろうな。
運なんて、自分の努力次第でどうにでもなる、って思っていた。だから、思うようにいかなかったとき、自分の運のなさを呪ってしまったのだ。
自分の意識の中で「運」の比重は高まっている。