読書『うつになりやすい人』(加藤諦三)Ⅱ

ー執着性格の人は自分に無理をして仕事を続けているうちに心の中の借金を増やしてきた。-

ー執着性格の人のエネルギーは不安からのエネルギーである。努力の動機が不安である。自己実現していく人のエネルギーは興味からのエネルギーである。したがって活動することで満足が得られる。そして休養と活動のバランスがうまく取れている。-

ー彼らの行動の動機は恐怖感である。その仕事をしないと怖いから、その仕事をする。ー

くやしいけど、まさにその通り。私はよく自分のことを「危機感だけは一人前」と呼んでいた。私の仕事へのエネルギーは「不安」だったのだ。自分の立場が危うくなる、という不安だった。そして働いても働いても、焦燥感は消えなかった。それが、「心の中の借金」として膨れ上がっていったのだ。

ー「もうだめだ」と思うほど消耗したときには、翌春に向けて冬眠に入ろうと思えばよい。ー

そう、本当に私は冬眠に入ってしまった。