読書10‐1『はつらつと老いる力』Ⅴ

養生は調身調息調心で姿勢と息と心整え

ただただ大変な一週間だった。こうして無事に週末を迎えられることが素直に嬉しい。心配な点がないこともない。いや、検索したら次々と出てくるだろう。が、探さない。もうそういう働き方とは縁を切ったのだ。

~気功は中国古来の養生法の一つです。「調身、調息、調心」の3つを基本としています。姿勢を整え、息を整え、心を整えることにより、自分の力で生命力や自然治癒力を高めていきます。~

「気功は」と始まっているが、調べたら座禅とかマインドフルネスにかかわる語だった。3つは深く関連している。しかし順序性がある。まず姿勢を整える。姿勢ができていなくては正しい呼吸はできない。正しい呼吸を繰り返していくうちに気持ちも落ち着いてくる。

~困難に直面しても一概に退けたり、運命を嘆いたりしないで、ある程度のストレスは自分の傍らに置き、うまく付き合っていく。自分のために現れたと思って乗り越えていくことが大事だろう。~

困難に直面して「どうして自分ばっかり」と思うか、「これで心が磨かれるのだ、自分の成長のチャンスだ」と思うか。ストレスと付き合うというのは、ストレスを味方にするということかもしれない。大事だと一言でいうほど簡単ではない。これができるためには、自分が心身ともに健康でなくてはならない。

~気功の調息も吐く息重視です。吐く息に気持ちを込めると、自律神経のうちの副交感神経が優位になって休息の状態に入ります。さらに吐くことによって体の中にたまったエントロピーも排泄され、体の中の秩序が高まります。~

週一回の早朝座禅に通って5年が過ぎた。座禅も吐く息重視である。一瞬息を大きく吸い、少しずつ、しかも長く吐く。副交感神経とかエントロピーなど知らなかった。もっと日常的にやってもいいのだな。(R6.7/5記)