それでも僕は前を向く (集英社新書) – 2014/3/14 大橋 巨泉 (著)
この人は人気番組の司会者、ぐらいしか知らない。しかしこの本を読んで、正のイメージを持った覚えがある。
~僕の人生哲学の基本、「その人の持っている運の総量は決まっている」「人はみな、それぞれ100なら100の運を持って生まれてきている」ということ。~
前回までの幸福だの不幸だのという文章よりも、この方がよほど納得がいく。いや、他人さえも納得させられる名言だ。私は思春期を迎えた何事にも悲観的な教え子に、何度もこのような意味の言葉をかけては励ましたのだ。
~「ああ、まったく俺ってついてないよな」などとむやみに嘆くこともない。あるいは、まだ俺は「自分の分のツキ」を使っていない、と考えればいい。そのうち必ず運気は回ってくる。それをじっくりと待ってみよう。~
要するに「禍福は糾える縄の如し」ということだ。
~人間はその運をどこで使うかということで、一生の幸不幸が決まるような気がしてならない。~
クルマのナンバーは選択できるのだが、3けたの幸運を呼ぶ数字を入れたクルマをよく見かける。それほどに幸運が欲しいのか、と思ってしまう。運はやってくるのか、使うのかはわからないけど、いつでもラッキーというのはあり得ない。(R5.1/30記)