読書9‐11『がんばると迷惑な人』Ⅻ

一丸となってがんばればよい時代ではない

新しい一週間が始まった。子どもへの指導において、うまくいかないことがある。当然である。そのあり様を自分の責任と感じてしまってはいけない。ただそれを前に、指導するだけである。まだまだ躊躇したり、遠慮したりする自分の弱さがある。決して感情的にならず、淡々と働きかける。それはできるはずだ。

~これからのチームワークに何が必要か。一つは異質な能力です。異質性を軸にしたチームワークで実績を上げるには、それぞれの分野で優れた能力を持つ人が自分の能力を生かしながらチームの目的に貢献することが大切です。~

同質性を求めるのではなく異質性を生かさなければならないとは思う。少し前と比べて、我が国も外国人が増え、いろんな言語が飛び交っている。まさに多様化の時代なのだ。

~もう一つは主役意識です。自分たちが主役になれることが大切なのです。メンバーは自分たちが主役になるとがぜんやる気を出します。メンバーから感謝され、「ヒーローになれる」というところがチームの持つ動機づけの力です。~

同質性ということは誰かが目立ってはいけないということ。学校でも異質なものを排除しようとしてしまいがちだ。全員が主役。だからといってそれがどんなチームなのか、イメージできないけど。

~企業や役所のような組織はまだまだ工業社会型の「同質性を軸にしたチームワーク」で動いています。しかし一丸となってがんばればよい時代ではないのです。チームの場合にも、いかにメンバーから質の高い努力を引き出し、目標へ結びつけるかという発想に切り替えなければなりません。「みんなとともに自分の夢を追いかけなさい」と励まし続けるべきなのです。~

学校はまだまだ団結すること、協調することを子どもに求めてしまっている。とはいえ、チームの目標もあれば、自分の夢もある。その兼ね合いはどうなるのだろう。(R6.4/15記)