読書9‐11『がんばると迷惑な人』Ⅲ

勤勉・ひたむきさが、グローバル化を妨げたのか

今日から新年度。職場の陣容も変わった。大きな変更ではなく、居心地は変わらなさそうでまずは一安心。もうスタートは切った。走り抜けるだけだ。

~ICTが革命的な変化をもたらした90年代、なぜ我が国で大胆な改革が行われなかったのか。そのころはバブルの後始末と不況からいかに脱却するかで頭がいっぱいでした。~

バブルの後始末に迫られ、改革する余裕もなかったのだ。そしてもう一つ、我が国は高度経済成長、バブルを経験したことでの「驕り」があったのだと聞いたことがある。

~グローバリゼーションにより改革の遅れがそのまま国際的な地位の低下、損失の増大につながるようになったのです。~

グローバリゼーションって、もしかしたら我が国が最も苦手な「意識」なのかもしれない。我が国は四方を海に囲まれた島国。言葉の壁もあり、ほぼ単一民族。他国と交流してうまくやっていこうということが苦手なのかも。

~90年代は能力、努力の革命的な変化が起きたにもかかわらず、我が国では運悪くバブル崩壊後の時期と重なったため、その陰に隠れて事の重大さをしっかりと認識できず、真正面から変化に立ち向かうことができなかったのです。そしてグローバル化がその失敗の影響を増幅したのです。~

能力、努力の革命的な変化に立ち向かえなかったのは、日本人特有の「勤勉」「ひたむきさ」に価値を置いていたからとも思う。(R6.4/1記)