読書9-7『反省させると犯罪者になります』Ⅷ

「ありがとう」「うれしい」が人間関係を改善する

職場は事務週間だとかで子どもも少し早く下校する。先手先手で、できるだけ事務作業を進めた。そういえば、今日は子どもの世話で時間や労力がかかった。時間や労力だけで済めばいいが、多少なりとも感情がダメージを受ける。教員の仕事は、肉体労働でもあるが感情労働でもあると今更ながら思う。

~人間関係を良くするために使いたい言葉は「ありがとう」と「うれしい」の2つです。夫婦関係や親子関係などでは相手が「やってくれて当たり前」という考え方でいると、この2つの言葉がつかえません。~

「ありがとう」という言葉を使うには、有難いと思う気持ちが大切だ。そもそも、今日という日を迎えられたことに感謝だ。そして今日という日を終えられたことにも感謝だ。さらにそもそも、生きること自体が苦しいことなのだ。苦しみを忘れられる瞬間があることに感謝だ。

~究極の言い方をすると、子どもが生きていてくれるだけでも「ありがとう」「うれしい」と時々言ってみるのです。~

自分が生きていられるだけでも感謝だ。自分が恵みを受けていると思えるから感謝の気持ちが持てる。恵みを受けることは「うれしい」ことなのだ。誰かが喜んでいる、嬉しがっているだけでも、周囲は幸せな気持ちになる。その喜び、嬉しさに自分が関わっていたらもっと幸せになる。本当はもっと嬉しさはあるはずなのに、なんとなく慣れてしまって鈍感になっている。今日、家人がマイカーについて言葉を発したことだって、「そう言ってくれてうれしい」と言えばよかった。思えば嬉しいことなどたくさんあるのに、それを言葉にする絶好のチャンスをみすみす逃してしまっている。(R6.2/27記)