読書8-6『「自分には価値がない」の心理学』21

職場では、10日に市教委訪問とかで、みなさん教室や廊下などの清掃に余念がない。管理職は「普段通りでいい」と言ってたのにね。私は今日も割り振りを取って徒歩とジョグで帰る。今週は4日間ジョグ通勤をした。

~感謝の心で見ると、世界は明るく、楽しく、輝かしいものに見えてくる。感謝とは足りないことに目を向けるのではなく、現実を足りているものとして受け止めることだからである。相手に感謝することは、過剰な期待をせず、彼を、彼女を、あるがままに受け入れることである。~

「足りないことに目を向けるのではなく、現実を足りているものとして」という表現に、心を留めた。

子どもたちは互いの欠点ばかりに目がつく。自分のことを棚に上げて、周囲の落ち度を見つけては注意や指摘をしている。きっとこれは私の普段の態度がそのまま鏡になっているのだろう。私も子どもたちの足りないところばかりが目につき、指導という名で、事細かに矯正する。子どもに感謝しろというわけではないが、相手の欠点ばかりあげつらい悦に入っているのだとしたら、なんと小さな人間であることか。せめて、一つ注意したら、一つ長所を指摘してイーブンにするべきではなかろうか。もっとステップアップが必要だ。

~感謝は自己価値感を高揚させる。なぜなら感謝とは、自分が他者から恩恵を受けていることを意識することであり、自分が愛され、気にかけてもらっていると感じることだからである。~

ありがとうと感謝される人間、ありがとうと感謝する人間、どちらになりたいか。みんながありがたがってくれたら気分はいいだろうな。でも、自分などそんな器でもない。恩知らずと言われぬように、自分が周囲にどれだけ世話になっているかを自覚し、せめて言葉だけでも伝えられるような人でありたい。(R5.7/7記)