もう、歩けない男(2020)ADAM/QUAD 監督 マイケル・アッペンダール
ハンディを抱えた男の話。しかも実話。これはもうおもしろくないわけないだろう。本作の存在を知ってから、必ず観ると決めていた。職場は今、事務週間とかで、子どもが30分早く帰る。私は40分間の割り振りで、職場を出て、家に着くや否やマイカーで大手ショッピングモール付設シネマに向かう。どら焼きにカップコーヒーを腹に入れ、劇場に入る。
とてもいい映画を観たと思う。自損事故で下半身不随になった男の話。その男の失望たるや想像を超えるとは思うが、それは家族全員にのしかかるものだと痛感する。一転して悲劇に襲われた本人と周囲がどう向き合うのか。それはやはり試行錯誤しかないのだ。そして、その本人が再生するきっかけとなる人物が現れる。「体の不自由よりも心の不自由のがつらい」つらいこともたいへんなこともたくさん経験して乗り越えた者でしか言えない。「障碍者」ではなく、人間として接するということも大切。
再生を始めた主人公が晴れやかな表情で口にする言葉はやはり「感謝」である。心で、そうだそうだとうなずきながら観ていた。学ぶことが多くあったけど、それでもケガや事故がないように気をつけたいな。
劇場を出て、ドーナツを食べてから、スポーツショップに寄ってジャージを買う。仕事着だから出費も仕方なし。(R5.2/28記)