読書9-7『反省させると犯罪者になります』Ⅶ

「ありのまま」というのは「今のまま」と違う

1時間年休を取って帰宅。実は最近マイカーを買い替えたのだ。今日が納車の日。保険の手続きの電話、荷物の入れ替えなどでバタバタ。書類のやり取りで業者の方をリビングに招き、コーヒーの差し入れ。「おいしいです」と言われていい気分になった。慣れ親しんだ車とのお別れは寂しいが、新調した中古車で気分一新だ。

今日は「ありのままの自分」に注目する。

~今生き辛さを感じている人は、「ありのままの自分」でいてはいけないというメッセージを過去にたくさんもらっているのかも知れません。問題行動を起こす人は「ありのままの自分」ではいけないというメッセージをたくさんもらった人ということになります。指示・命令に従えたら「いい子」で従わなかったらダメな子。~

自分は今のところ、生き辛さを感じていない。ありのままではいけないとはそれほど言われてこなかったのだろう。

~「やればできる」という声かけをしがちです。見方を変えれば「やればできる」ということは「今のあなたではダメ」というメッセージを伝えていることになります。当たり前と思っている表現の一つ一つにも相手に対してストレスを与えている場合がある。~

「やればできる」はギャグになってしまっている。私もついつい子どもにこの言葉を使ってしまう。使い方次第では、この言葉が励ましにも勇気づけにもなるのだ。だがストレスになっていてはいけない。子どもの表情や反応を見ながら使わなくてはならない。

~人間は皆弱い生き物です。自分の弱さも駄目な部分も欠点もすべてありのままの姿を見せられる親は、親自身が「ありのままの自分」を受け入れていることです。「ありのままの自分」でいいと思える子どもになってもらいたいのなら親が「ありのままの自分」であればいいのです。「しっかりした親」は「ありのままの自分」ではいけないというメッセージをたくさん持っている親なのです。~

私は教え子に、「ありのままの自分」でいいと思える子どもになってもらいたいとは思わない。無理はさせてはいけないが、成長や変容を期待している。親はどうだろうか。子どもには、自分自身のことは好きでいてほしいけど、「今のままでいい」とは思ってほしくないだろう。「ありのまま」と「今のまま」とは意味が違うか。(R6.2/26記)