読書9-2『新しい幸福論』17

他人を助けたり、他人に役立てることは幸せなことなのだ

3学期2日目は恒例の行事があった。学期初めで4時間授業であったが、子どもを帰してからもバタバタと仕事を片付けなければならなかった。10分割り振りを取って4時前に職場を離れる。家で小休止してから馴染みの床屋に行く。

今回が最後である。

~自分の好きなことに全精力を注いでいるのであるから、そのときは他のことをあれこれ考える暇はないし、他人との比較をしている余裕もない。そうであれば自分のことだけに集中しているので、他人が自分をどう評価しているかは全く気にならず、本人が幸せを感じる程度は確実に高まる。~

他人の評価などは気にせずに、あれこれと考えることなく、自分の好きなことに全精力を注げということ。

~人は他人に尽くすこと、あるいは他人を助けることによって、幸せを感じる。自分の幸福ばかりを考えるのではなく、他人の幸せのことをも考える余裕を持ちたいものである。~

自分は組合をやっているので、それが他人を助けることになっているのだろう。それから、洗濯、料理などの家事全般を引き受けており、家人を助けている。どちらも苦労が伴うばかりで、幸せを感じるという実感はない。「ああ、これは幸せなことなのか」と思うしかない。

~日本は20年以上の少子高齢化により、経済背長は不可能となった。経済大国であることを、もう諦めたといっても過言ではない。麗しい成熟経済の下では大国を目指す必要などない。たとえ「普通の国」であっても一人ひとりが心豊かで幸せな生活を送ることができれば、国民全員が満足感にあふれた国になれるのである。~

共感するところは多かったが、結局は経済成長を諦めて幸せな生活を送ろう、というぼんやりしたメッセージしかなかったな。もっと具体的な方法が書かれているとよかったのに。(R6.1/10記)