映画『窓ぎわのトットちゃん』

窓ぎわのトットちゃん 2023年12月8日公開-114分-ドラマ/アニメ/ファミリー 監督 八鍬新之介 制作国 日本

原作小説を忠実に再現していた

今日でついに2学期が終わり。来週からは冬季休業である。1学期終業式の反省を生かし、上手に立ち回ることができたと思う。2時間半の割り振りを取り、帰宅、小休止をして自転車で市内の劇場へ行く。割と評価の高かった本作を鑑賞。

原作は同名小説。その小説が話題になった頃に読んだ記憶がある。教育に関わる内容なので、意外によく覚えており、そんなシーンもあったな、と思い起こしながら観ていた。

アピールポイントは作画の美しさだ。トットちゃんなど表情豊かで、観る者を惹きつける絵になっている。原作者本人と本当によく似ているのだ。また天真爛漫な性格に合わせるように明るい色調を選んでいる。しかも、夢のシーンなどは思い切りのいい表現が楽しめる。そして、トモエ学園、小林校長の教育実践の魅力がしっかりと描かれている。不適切な言葉を発した教員を叱るシーンは、障害のある子どもへの配慮、愛情を強く示している。

一つ残念だったのは、小説には記されていた「その後の同窓生」についてだ。戦争が終わり、現代になり、同級生がどんな大人になったのか、というシーンがあってもよかったかな。(R5.12/22記)