読書8-18『気にするな』Ⅵ

気にしている奴を気にするな

自分が管理当番の日に限って研究授業とか協議会が入る。こういう日、私は年休を取って帰ることにしている。だが登板の仕事をする責任はあるので自分の身の振り方に逡巡するのだ。結局は、子どもを帰した後、すぐに全校の戸締りを確認し、年休簿を提出して職場を離れた。

~自分が設定した小さな締め切りを目標に描く。まずは目先の締め切りを守るために全力を尽くす。百パーセントの作品を描き続けるなんて無理なこと。というふうに気持ちを切り替えます。~

「こうしなければならない」「こうでなくてはならない」など自分の実力も知らずに勝手にハードルを高くしているだけなのだ。そしてもがき続け、やがて心身がボロボロになる。私はそれを身を持って感じている。結果は問うな。全力であればいい。

~基本的には人と比較しない。人は人、自分は自分です。自分が一番楽しいと思うところに自分を置いていけば余計な不満を抱えることもありません。~

今の自分の仕事は、同じ学年とか、隣のクラスとか、比較することが少ないのは恵まれている。「自分が一番楽しいと思うところに自分を置く」というのは難しい表現だが、まあ気楽にやれということだろうか。

~くよくよしてばかりで人生を楽しまなければ損をするのは自分自身です。あまり深刻に考えても仕方がありません。時には「気にしない」というスタンスも選択肢として存在する。そう考えてもいいのではないでしょうか。人生、楽しんだ者がちなのですから。~

「気にするな」と声をかけたい者が私の周囲にいる。気にしなければ、ほとんどの問題は解決できるのに、と思う。だが、そういう私も、その人のことを気にしている。それに囚われてしまっているのだ。気にしなくなるのは、ある高みに達しなくてはならない。「気にするな」というのは物凄い言葉だ。(R5.12/4記)