読書『働き方革命』Ⅲ

「ジェンセンおやじ」の一節は興味を引く。

~ジェンセンおやじは、仕事を楽しみ、一生懸命にやりながらも、将来の自分のために勉強して、家族を愛し、家族のために時間や気持ちを使い、地域にも貢献していた。ジェンセンおやじという一人の個人の中に、いくつもの世界があった。いくつもの世界がジェンセンおやじの中で綾をなしてキラキラと輝いていて、それを僕は不思議な気持ちで見ていた。~

ここに私の目指すところがあると思う。仕事は一生懸命やらねばなるまい。しかし「楽しむ」という観点を失ってはならない。結果など気にするな、過程を楽しむのだ。ただ、一生懸命やっても、楽しんでやっても、時間外労働はするな。時間外労働をすることで、自分や家族を犠牲にすることになる。ライフを大切にするといいながら、時間外労働をしているのは噓だと思う。仕事は決められた時間で切り上げ、後は自分の向上と家族・家庭のために時間を使え。私は、自分のために読書をし、映画を観る。そして家族のために家事を進んで行っている。

~ジェンセンおやじの人生は豊かだった。虹のようにいくつもの世界を持っていて輝いていた。僕は仕事が大好きで仕事を愛していて、仕事を通じて世の中を良くしていきたいと思う。でも同時に、家族を大切にしたいし、友人や地域の皆とも笑いあえる仲でいたいし、彼らのために何かしたかった。そしてそれらすべてに貢献しながらも、一瞬一瞬を感動と共に生きていたかった。過ぎ去っていく人生を抱きしめるように。こぼれていく時間の砂を慈しむように。~

仕事も大切。でもそれと同時に自分の生活や家族も大切なのだ。どちらが、ど比べるものでもない。そう思っているからこそ、必要以上に働くことはない。仕事に全力投球するから、私生活にも全力投球する。その価値観さえ持てば、働き方は変わってくると思う。(R4.5/7記)