読書7-8『玄冬の門』Ⅳ

きょうで最後にしよう。

先日、組合活動のために、校長に年休を申し出た。校長は「職員会議なのに?」と不機嫌そうに返してきた。私は「ああ、この方でもこういうふうに言うのだ」と思った。年休を取るのは私の権利だし、取ってほしくなければ認めなければいい。校長から、どう評価されてもいいという思いが根底にあるので、気にしていない。

~結局、組織から離れたときに、では誰が評価するのだというと、自分で自分を評価するしかないのです。「自分がよしと思えればよし」だと思えばいい。~

どこかに書いてあった。「自分の評価くらい自分でできる」他人がどう評価しようと勝手だが、それに振り回されるつもりはない。組織にいてもいなくても、同じだと思う。

~古人とか、外国の人とか、精神上の友人はもてます。共鳴する人がいるということが大事。そうすれば孤独感ではなくて、ある程度心豊かに残りの時間が過ごせる。精神上の友人は逃げていかないですから。~

「精神上の友人」というのは面白い考え方だ。要するに、バーチャルでいいわけだ。例えば、読書することは、著者との対話だ。著者という友人が語りかけているのだ。そう考えれば、孤独を悲観することもなかろう。(R4.12/21記)