読書8-18『気にするな』Ⅳ

今日で11月が終わり。今年もあと31日と誰かが言っていた。

~最近の若い人は好きな仕事に就くことが極めて困難で、夢や希望を持てない環境だ、という見方をする方がいます。こういう意見に対しては「それもお前の責任や」と言い返すようにしています。~

今の時代は労働者の三分の一が非正規雇用だと聞く。が、どこも人手不足だとも聞く。そして今ある仕事もAIの活用で、ほとんど消滅するとも聞く。だが、困難なのは、どこにいっても同じだとも思う。

~日本では自分のなりたい職業を目指す機会は、基本的に均等に平等にあるのです。もちろん結果は平等ではありません。その結果が、平等ではないことについて、他人や社会を責めるようなことをしても意味がないと思うのです。人生は自己責任だというのが私のモットーです。~

いくら日本が落ち目だとは言っても、もっと貧しい、もっと困難な国は存在する。我々年配者が、過去の栄光にすがり、それに固執して「今の若者は夢や希望が持てない」と言ってはいないか。「失われた10年」とも「20年」とも言う。年配者には意味が何となくわかるが、これからを生きる若者にとっては最初から失われているわけで、戸惑うばかりだ。勝手に喪失感を感じているのは我々であって、今の若者が、夢や希望を持てないような雰囲気を作っているのではないか。

~本当に機会が完全に平等などという状態は日本に限らず、世界中どこを探しても、いつの時代を見ても不可能な話です。~

「夢も希望も持て、そして責任も持て」というわけだ。(R5.11/30記)