読書8-15『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』Ⅶ

一昨日からの発熱は、37.0まで下がった。まだ発熱のある部類だと思うが気分的にはだいぶ楽になった。もう一休みしたら、映画に繰り出そうと思う。

~子どもたちは「残さずに食べましょう」と言われる。アリソンはこの経験を通して「子どもたちは周囲の期待に応えることを学ぶ」ととらえている。~

私は「残さず食べましょう」とは決して言わない。減らしに来たら、遠慮なく減らす。何を食べようと、何を残そうと、本人の自由。教師の権威を守るためなのか、熱心さをアピールしたいのか、「ひと口だけでも食べなさい」という方もいるが、それは教師の仕事ではないと思っているから。

~アリソン母子は2つの日本社会のプレッシャーに直面したという。その一つは「残すなと言われたら残してはいけない」ということだ。「やれと言われたらやらなければならず、ダメと言われたらダメ」それが日本の学校教育だということ。~

学校では「先生の指示には従う」「規則を守る」という暗黙知がある。というより、昭和時代の社会がそれを支えてきたのだ。学校に高い価値観を持っていたのだ。だが時は流れ、先生のいうことを素直に聞いても豊かになれるわけではない(というより、すでに社会全体が豊かになってしまった)から、先生の指示が通らないのも仕方がないことだと言える。

どこかの市長がフリースクールを糾弾するような発言をして物議を醸している。市長を務めるくらいの方なのだから、自身や家族に不登校で悩んだ経験が無いのだろう。上記のような学校教育のプレッシャーも不登校を発生させる要因になっていることは間違いない。(R5.10/21記)