読書7-6『子どもに勉強を教えるな』Ⅵ

筆者は日本の学校制度を見捨てている。

~日本の教育システムを変えられない以上、自分で学ぶ力を身につけることは、ある意味、「自己防衛」として大切なのです。~

自分で学ぶ力を身につけないと、子どもが毒されるということだろう。知識詰め込み型の教育、十把一絡げの画一教育をされて、同一規格で個性のない人間に育てられるというのだろう。それはある意味、的を得ているのかもしれない。

~小学校に入学したら「義務教育」という強大なモンスターがあなたの子どもを牛耳るのです。そのシステムの犠牲にならないためには、幼児期のうちに、「自学自習」という最強の習慣を叩きこむことが大切なのです。~

私のいちばん上の孫が4歳になるのだが、もう「○○式」の塾に通っている。私はかかわっていない。親の判断でそうさせているのだ。学校以外に「○○ゼミ」の通信教育、「○○式」などの塾で学ばせるのが、もはや常識になっているのだ。通信教育や塾にお金をかけているぶん、学校で学力を高めることには期待していないのだ。

あまりにも教育産業が幅を利かせているため、親も学校に「社会性が身に着けばいい」「友達と仲良くし楽しい思い出を作ってくれればいい」という程度の期待しかないのだろう。文科省だって、教育産業の存在を軽視できない。かえって有難い存在とだと思ってはいないだろうか。(R4.12/6記)