読書8‐9『笑える! 世界の七癖 エピソード集』(岡崎 大五)

笑える! 世界の七癖 エピソード集 (PHP新書) 岡崎 大五 (著) 

著者は隣市の出身のようだ。アジア放浪の旅、海外の添乗員、作家という略歴だ。私より少し年上だが、世界83か国を歴訪しているなんて、すごいの一言だ。ちなみに私はパスポートさえ持っていない。

~日本では包丁も引いて使うし、鋸や鉋もそうだ。刀も引くような斬り方である。欧州のフェンシングが突くのと実に対照的だ。玄関ドアが世界では珍しい外開きになっているのも日本の「引く」文化が作用しているのかもしれない。性格的にも日本人は押し出すより引くイメージが強い。~

確かに、日本人は引くイメージだな。

~チップがいらないのは日本、中国、韓国、台湾、香港、シンガポールのアジアの一部くらいで、あとは全世界でチップという習慣が根付いている。~

チップというのは自分の気持ちを押し出すもの。私は日本人の挨拶下手を思い出した。学校教育でも、ずっと挨拶の重要性を説いているのに、通りすがりの人は挨拶を全くしない。まさに自分を押し出すことなく、引いている。敢えて人とのかかわりを避けている。

~デモがあまり好まれない日本は、それだけ社会が平等に近く、また争うことを好まない国民性が作用しているのだろう。加えて労働組合の多くが御用組合化している現実もある。~

争うことを好まないのは、学校の出る杭を打つ管理教育の成果だと思っていたが、もともとの国民性でもある。「長い物には巻かれろ」という。私は御用組合化してしまっている組合がイヤで、組合然とした組合に加入している。まったく小規模で家族経営的な組合である。人数が少ないのは仕方がないことなのだ。(R5.8/18記)