小説家の映画（2022）THE NOVELIST'S FILM 92分 韓国 監督 ホン・サンス
早朝座禅、朝食を済ませ、家人を駅まで送る。帰宅後、夕飯のおかずの買い物、組合活動を少々。それから自転車で隣市のミニシアターへ向かった。まとめて映画を観たいときは、この劇場に限る。
監督はホン・サンス。私は『あなたの顔の前に』もこの劇場で観ている。きっとこの劇場の主人がこの監督を好きなんだろうな。注目俳優はイ・ヘヨン。この女優は『あなたの…』でも主演だった。そしてキム・ミニ。とても40越えとは思えないのだが、調べてみると監督と不倫関係だとか。この3人、何かドロドロとした気配を感じる。
カメラワークなどになんのこだわりもない、傍観するような撮り方が個性的である。平坦なストーリーであるが、その分際立つのは、登場人物の個性だ。今作も、作家の個性や考え方がよくわかるような作り方だ。抑揚のない展開で、寝落ちした部分もあるが、終盤、「あ、ちょっとおもしろいな」という場面もないわけではない。だが、その程度の作品である。こういう作品が評価されるのも、韓国映画の裾野の広さだということにしておこう。（R5.7/30記）
