映画『女子高生に殺されたい(2022)』

女子高生に殺されたい(2022)監督 城定秀夫

『恋愛青春ものがどうやら違う』この作品も気になっていた。隣市のミニシアターでは本作上映最終日なのだ。学校行事のために、今日も早く解放された。帰宅後、洗濯物を干し、ジョギング後、一服してから車で劇場に向かった。

インパクト抜群の良作です。昨日鑑賞した『ハケンアニメ』よりもよかった。前半は何かふわふわしたつかみどころのない感じ。しかしだんだんと問題がはっきりとしてくる。主人公田中圭の壮大な計画が明らかになるのだ。観客をやきもきさせながら徐々に焦点を絞っていく手法がすばらしい。

相手役の女子高生も4人とも個性的で輝いている。でも途中までは誰がヒロインなのかも分からない。だが分かってしまってからの七変化は観るに値する。クライマックスも壮絶だ。しかしそれだけ終わらず天井を突き破る。ヒロインが現れたとき、身の毛がよだつ感じになった。最後に大島が少し語りすぎたのは玉に瑕だが、この映画を観た興奮の余韻はなかなか収まらなかった。観ておくべき作品、良かった。(R4.6/2記)