読書『死ぬな: 生きていれば何とかなる』Ⅳ

才能というものについていくつも書かれている。

~仕事をするにあたって才能は必要なのでしょうか。何をもって才能というのだろうと考えてみると、一概には言えません。才能を測る万人共通の尺度を見つけられることのほうが稀なのではないでしょうか。~

自分に才能があるとかないとか嘆いたこともあったな。今はその点ではそんなに悩まない。人と比べないようにしたから。

~私がこの年齢まで仕事を続けてこられたことに才能はかかわっていません。強いて言えば継続したこと以外に私に才能と呼べるものはないのです。仕事に才能が必要かどうかへの答えはノーです。~

もう自分が持ち合わせたもので勝負するしかないもんね。そういえば今日、同僚から褒められた。明日の研究授業の指導案をあっという間に印刷し、全職員に配布した。私は印刷するのが得意だ。

~ほかの連中にはなく自分にしかない強みはこれだ! 仕事場でもオシメをし、下の問題を抱える私にとっては、人様に土下座をする程度のことは、まったく大したことではないのです。~

~頭を下げる仕事をエリートである同僚たちがことごとく嫌がって避けたため、率先して土下座ができる私はかえって有難がられ、頼りにされるようになりました。「人の嫌がることができる」ことが自分の強みなのだと気付くことができました。~

ここでのくだりが好きだな。結局、営業成績とかではなく、嫌がることでも率先してやることが大切なのだ。

~特別な才能がなくても目の付け所を少し変えてみるだけで特技や長所に反転させられる要素が、人にはあるのではないでしょうか。同僚たちと同じ土俵に立つのではなく、自分にはできて、彼らにはできない分野に気づくことで道が拓けました。そして無能さを嘆くよりは、むしろ自分自身の個性や癖をよく見極め、自分らしさを追求することのほうが大事なのかもしれません。~

自分らしさという言葉は好きではないが、他人と比べて欠点ばかりをあげつらい嘆いても仕方がないのだ。自分にしかできないことを探すのだ。(R3.10/11記)