読書『自分をどう元気づけるか』Ⅲ

気分ではなく、事実に目を向けるということ。

~「悩んでばかりいた私はダメな人間だ」と考えるのが気分本位。「自分の責任はちゃんと果たしたのだからそれでいい」と考えるのが事実本位。悩みや不安があってもその気分だけに目を向けずに、自分ができたことや動いたこと、積み重ねた事実に目を向けてください。~

我々の仕事は何だろうか。それを考えた場合、二通りの答え方がある。「子どもに勉強を教えること」と「子どもに学力をつけること」である。前者は、教師本位の言い方であり、後者は子ども本位となる。後者に焦点を当てると、子どもに学力がつかなかったら、仕事が不完全だったということになる。後者は結果に重きを置いた答えになる。

私は最近、あまり子ども本位では考えないようにしている。要するに結果を重視しないようにしている。「できることをやる」ということと近い考え方だと思う。

~変えられることから変えていく。かたちの部分から変えていく。大事なのは「できることをやった」という事実です。~

超多忙な毎日である。今日も、ふっと追い詰められた気分になった。そんな時、「できることをやっていこう」というのは自分への励ましになる。

~必ず動きたい、学びたい、出会いたいという気持ちが湧き起こってきます。生きているから当然の欲望、基本的な欲望なのです。いままでだって気が付けばあなたは動き出し、知ることや体験することで心を揺さぶられて元気になってきました。心の自然治癒力って、根源的なパワーだと考えてください。~

自然治癒力。薬とか手当てとか、身体の病気や怪我なら対処する方法はある。しかし、心こそ、自然治癒に頼るしかない。放っておくというのは治癒の放棄ではない。誰もが持っている、生きるパワーが自分を元気づけるのだ。