映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023)』

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023)SPIDER-MAN: ACROSS THE SPIDER-VERSE 監督 ホアキンドス・サントス、ケンプ・パワーズジャスティン・K・トンプソン

座禅、朝食をすませ、ジョギングで市内の劇場に向かう。外に出たら灼熱地獄だった。ここから2か月間はこんな天気が続くのか。憂鬱になる。

監督は3人いるが、この中ではケンプが一番有名みたい。だが脚本のクリストファー・ミラーも監督となっている。スパイダーバースの製作者でもあるようだから、こっちが本物か。

上映が始まる直前、ポップコーンを抱えた親子が一つ空けた隣の席に座った。嫌な予感は的中する。父親は周囲にポップコーンをかじる音をまき散らし、私は鑑賞に集中できなくなってしまった。意を決し、2列前の開いていた座席に避難する。私もポップコーンを食べるとき、あんな大きな音を出していたかも、と自戒した。

新しい映像体験と言っていいだろう。アニメではあるが、前作のように実写に寄せるのではなくて、雑誌感が強い表現である。制作側はかなり思い切っていると思う。本作は二部作の前編という造りだが、設定的な意味合いが強い内容だが、映像表現の工夫で単調さは感じられない。

前作では準レギュラーだったペニーが私のお気に入りだ。今回はちょっとしか出番がなかったが次作ではもっと活躍してくれそうだ。(R5.7/2記)