映画『仕掛人・藤枝梅安2(2022)』 

仕掛人・藤枝梅安2(2022) 監督 河毛俊作

朝から、次女の部屋に残されていた学習机をリサイクルセンターへ運ぶという大事業をなしとげた。マイカーの荷室にすべて収まったので、一度で済み、時間がぽっかりと空いた。調べてみたら、本作鑑賞が間に合うではないか。隣市のショッピングモール付設シネマに向かう。55歳以上は一律1100円なのが有難い。

監督は河毛俊作。前作に引き続きの登板である。御年70歳のこの方は、テレビドラマを中心に携わってきたようだ。注目俳優は豊川悦司。もうなんていうか抜群の安定感である。彼がそこにいるだけで安心してしまう。

よく「2」は「1」を越えられないという。「1」の感動が基準になって、大きな期待をしてしまうからだろう。でも、本作は違う。まったくもって、パワーアップしているといっていい。今回、椎名や佐藤がライバルとなるわけだが、その対立軸を鮮明にしながらも、豊川を中心として、片岡、菅野、石橋、高畑、かれらとの絆がいっそう深みを増すように描かれている。「1」を観たものを裏切らないように気を配っているのがうれしい。

マーベルに触発されたのか、エンドロール後の映像は、次なる展開への興味をそそらせる。エンドロールにその名を初出した人物が、まさか、この場に出てくるとは。そして、その名はなんと。本当に楽しみだ。(R5.4/16記)