読書8-1『無頼のススメ』Ⅱ

引っかかった文章なので記す。

~正義というのは人間が生き死にする日々の傍らでじっとしているようなもので、目に見えるものでも、旗を振って叫ぶものでもありません。正義なんてきちんと通らない。正しいことの半分も人目にはふれない。それが世の中というものだろうと私は思います。~

「それが世の中だ」というのは、思考停止ワードだと思う。「正義なんてきちんと通らない」なんて、どうしてそう思うのか。筆者の生い立ちなどをさらっと見てみたら、まあ壮絶な人生だと感じた。

~自分の目で見て何かを感じ取ることは、メディアやネットを通じて意識的に情報を取り入れるよりはるかに大事。~

私も「自分の目で見て、感じて」というのが大事だと感じる。

~人は馬霊出てたちまち死ぬようにはできていない。何とか自分の目で見て、感じて、危険を乗り越えて生きようとする。それこそが原始から人類に与えられているビギナーズラックというもので、それが人生のあり方を決めていくのだと思います。~

復職してから、徐々に意識するようになったことだ。それは、教師としての鎧を身につけて、子どもの前に立つのではなく、素のままの自分で対峙するようにしている。何も用意しない。何も準備しない。自分だけで勝負する。その瞬間の、その状況に応じて、精一杯の自分で対応する。「教師としてどうすればいいか」を考えるのではなく、「自分の目で見て感じて」対応するのだ。(R5.4/24記)