映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023)』

ダンジョンズ&ドラゴンズアウトローたちの誇り(2023)DUNGEONS & DRAGONS: HONOR AMONG THIEVES 監督 ジョナサン・ゴールドスタイン

新年度が始まった今週がようやく終わった。金曜は市内のシネマのサービスデーだ。解放感で満たされて定時で帰り、劇場へ向かった。

本作の監督ジョナサン・ゴールドスタインは『スパイダーマン ホームカミング』に携わっている。監督よりも、脚本が多いようだ。本作は、監督、製作総指揮、脚本を手掛けている。注目俳優はソフィア・リリス。凄くきれいというわけではないけど、ボーイッシュでなぜだか見とれてしまう。

高評価に違わず、大満足の映画である。予告編を観て、チャラけた、子ども騙しのような映画かと思ったが、全然違う。よい意味で期待を裏切っている。まず、登場人物がどれも魅力的。キャラがそそり立っている。懐の深さを見せるクリス、無敵のロドリゲス、魅惑のリリス、大きく成長するスミス。彼らの個性を際立たせながら、チームとしての一体感も感じさせる。

2時間以上の尺だが、テンポよく飽きさせない。音楽が、人物の心情理解を盛り上げ、クオリティも高い。ところどころの会話がおもしろく何度も吹き出した。感動場面もかっちり確保し、正直私は2度泣いた。仕事の喧騒を忘れるにはもってこいの素晴らしい映画です。(R5.4/7記)