映画『有り、触れた、未来(2022)』

有り、触れた、未来(2022)監督 山本透

『すべて…』の後、座席で昼食代わりに食パンと果物を食べる。

本作の監督は山本透。残念ながら監督作品は観ていないのだが、助監督作品には『亜人』があった。注目女優は桜庭ななみだろう。「三菱地所を、見に行こう」のCMのカワイイ姿が気に入っていた。彼女は歌もギターもうまいのだな。

某サイトのコメントには惜しみない賞賛の声が寄せられている。私も期待して鑑賞に臨んだが、それほどでもないかなという印象である。震災の影響、恋人を失くしたヒロイン、ボクサーの最後の挑戦、壁にぶつかる演劇女優など「群像劇」とくくってしまえばそれまでだが、あまりにも盛り込みすぎではないだろうか。物語のクライマックスがぼやけてしまっている。

また、ヒロインと両親の関係性がどうなっているのかが気になった。杉本と仙道は夫婦で桜庭は実子のようだが、仙道は「前の夫は…」みたいなことを言っていた。私は、そういう些末なことが引っかかってしまうのだ。

ともあれ、手塚や仙道など、なつかしのトレンディ女優に再開できる貴重な映画だ。北村、麻生など豪華なキャストを揃えたのも珍しい。そんな映画でした。(R5.4/1記)