映画『シスター 夏のわかれ道(2021)』

シスター 夏のわかれ道(2021)我的姐姐/SISTER 監督 イン・ルオシン

座席に着いてから弁当を広げる。おかずは、いつものようにご飯に埋め込んだ鰯の甘露煮、冷蔵庫に残っていた冷凍食品のポテト、グラタン、からあげ。一切お金はかけずに結構いいものになった。

本作は評価も割と高く、感動を期待していた。だが自分にとってはそれほどでもなかった。理由はキャスティングだ。ヒロインが、まさに小学生の高学年にしか見えない。そもそもの童顔、そして短い髪。「看護師として働き、大学院を目指す女性」にはどうしても思えない。中国で最も人気のある若手女優らしいが、本作に限っては不向きだと思う。

ヒロインの親戚、加害者との関係、一人っ子政策もからんでいるらしいが、話がぶれているようで、複雑化していて、正直眠くなってしまった。最後はそれなりに感動はしたが、ヒロインのワンピースが似合わなさ過ぎて興ざめした。子役の泣く演技は上手だった。(R5.1/15記)