読書7-15『2020年からの教師問題』Ⅳ

目新しい言葉が出てきたので取り上げたい。

~大事なことはその決断の裏には自分が何にこだわりたいのかという独自の基準があるということです。これこそが自分軸です。仲間と自分、教師と自分、社会と自分、自然と自分、世界と自分。身近な自分から大きな事物までありとあらゆる対象との関わり合いを検討する中で「自分軸」は形成されていくのです。~

コロナが落ち着き、マスクを着けるか否かは個人の判断で、というときに、「きちんと指示をしてほしい」との声があがった。これこそまさに「自分軸」がない、自分で判断や決断ができないということだと捉える。ただ、対象との関わり合いを検討すれば「自分軸」は形成されるのだろうか。それよりも、下記にあるように幼少期からの問いかけの繰り返しではないだろうか。

~欧米で最も重視される問いは「WHO ARE YOU?」なのだそうです。「汝自身を知れ」と同義だとも言えます。この問いは生きていくうえで最も大事なことだと思います。何故なら「WHO ARE YOU?」に対する答えこそが、自分はどう生きてきたか、そしてこれからどう生きていくかという「自分の人生に対する答え」に他ならないからです。~

これが欧米で最も重視されている、というのはどこかで読んだことがある。欧米では小学校でまずこれが課題となるのに対し、我が国では同調すること、空気を読むこと、行儀よくすることを教えられる。

~この究極の問いに向き合って「自分軸」を持たなければ、正解のない問いに答えを出すことはできないと考えます。~

「自分軸」を形成するためのカリキュラムを設定しなくてはいけないと思う。(R5.2/21記)